2017.1.23
NEW!!
『顔』お役立ち情報① 23個のパーツ
今日は顔の骨(頭蓋骨)のお話です(^^)/
頭蓋骨は23個のパーツでできており、まるでジグソーパズルのようにうまくかみ合いながら頭の形を作っています。
一つの骨でなく、いくつもの数の骨で成り立っているということは、それらの骨が「動く」ということであり、別の言い方をすると「歪むこともできる」ということになります。
頭の骨が動いた方が身体にとって都合がいい理由があるのですが、それは『圧力分散』という要素が大きく関係しています。
飛行機に乗った経験のある方はわかるかと思いますが、飛行機の中では地上の気圧(1気圧)より低くなっています(0.8気圧程度)。そのため例えばポテトチップスなどの密閉された袋を持ち込むと、上空ではパンパンに膨らむことになります。
この現象は人間の身体でも同様に起こっており、気圧が低いところに行った場合、または天気などで周りの気圧が下がった場合は人間の身体も膨らみます。
その時に23個のパーツで解れていると、頭もきちんと気圧に適応するために膨らむことができるのです。(1つの骨で構成されていると膨らめない)。
これは「脳など内部組織を守るため」に重要なことであり、仮に頭蓋骨が1個の骨でできているとしたら、脳の入れ物である頭蓋骨が膨らめないために、入れ物の内側は高圧力になり、脳などの内部組織にダメージがいってしまうのです。
よく天気が悪いときに頭痛になったりする方がいますが、まさしく周りの気圧の変化に順応できずに頭蓋骨が膨らめないことで起きていることが多いのです。
膨らめなくなってしまう理由はたくさんあるのですが、解りやすいところでいうと顔の筋肉群の拘縮です。顔の筋肉の拘縮が骨の動きを抑制してしまうのです。
したがって顔の骨の矯正をするといった場合に、まず骨の動きを抑制している筋肉を見つけ出し、それらを緩めるということはとても重要な意味を持ちます。
頭蓋骨は23個のパーツでできており、まるでジグソーパズルのようにうまくかみ合いながら頭の形を作っています。
一つの骨でなく、いくつもの数の骨で成り立っているということは、それらの骨が「動く」ということであり、別の言い方をすると「歪むこともできる」ということになります。
頭の骨が動いた方が身体にとって都合がいい理由があるのですが、それは『圧力分散』という要素が大きく関係しています。
飛行機に乗った経験のある方はわかるかと思いますが、飛行機の中では地上の気圧(1気圧)より低くなっています(0.8気圧程度)。そのため例えばポテトチップスなどの密閉された袋を持ち込むと、上空ではパンパンに膨らむことになります。
この現象は人間の身体でも同様に起こっており、気圧が低いところに行った場合、または天気などで周りの気圧が下がった場合は人間の身体も膨らみます。
その時に23個のパーツで解れていると、頭もきちんと気圧に適応するために膨らむことができるのです。(1つの骨で構成されていると膨らめない)。
これは「脳など内部組織を守るため」に重要なことであり、仮に頭蓋骨が1個の骨でできているとしたら、脳の入れ物である頭蓋骨が膨らめないために、入れ物の内側は高圧力になり、脳などの内部組織にダメージがいってしまうのです。
よく天気が悪いときに頭痛になったりする方がいますが、まさしく周りの気圧の変化に順応できずに頭蓋骨が膨らめないことで起きていることが多いのです。
膨らめなくなってしまう理由はたくさんあるのですが、解りやすいところでいうと顔の筋肉群の拘縮です。顔の筋肉の拘縮が骨の動きを抑制してしまうのです。
したがって顔の骨の矯正をするといった場合に、まず骨の動きを抑制している筋肉を見つけ出し、それらを緩めるということはとても重要な意味を持ちます。
2017.1.10
健康お得情報② 入浴法その2
入浴法の続きですが、前回は熱いお湯につかる方法で、これは特にパソコン仕事など頭を酷使し緊張しやすい現代人にとってとても有効であるというお話しでした。
では今回は、熱いお湯ではなく、ぬるいお湯につかる入浴法についてお話ししたいと思います。
まず誤解をされやすい部分が、身体が温まる=高いお湯の温度につかる ではないという点です。
高い温度のお湯につかる場合は、すでに高ぶっている頭の緊張をいっそのこと高めきってしまうことでその反動で頭を緩める。そして身体は適度に疲れさせた結果、リラックスした副交感神経優位の状態で速やかに眠りに入れるようにするという内容でした。
この時身体が隅々まで温まりリラックスをするわけですが、これは温度によってではなく、先ほどの自律神経の切り替わりによる「全身の循環が回復した結果としての、身体の温度の上昇」ということになります。
※交感神経優位の状態というのは、身体の末端の血管を閉じて太い血管のみに流す状態であり、この状態では手足などの末端の温度は下がります。逆に副交感神経優位の状態というのは、回復の神経といわれるように、内臓を含めた身体の隅々まで血液をめぐらせる状態であり、この状態では全身の温度は一定に上昇することになります。
したがってぬるいお湯でも、自律神経の切り替わりが起きれば、身体が十分に温まることができるということになります。
(半身浴や足湯なども同じ理由で、全部が水に浸かっていなくても、副交感神経への切り替わりが起きれば充分に全身を温めることができます。)
以上のように、熱いお湯もぬるいお湯も副交感神経優位への切り替わりを狙っているという点では変わりはないのですが、違いはその時間と体への負担にあります。
熱いお湯の場合は、なかば強引に緊張を上げ下げするという方法なので身体への負担が大きくなりやすいのです。(特に心臓など)
しかし比較的短い時間で自律神経の切り替わりを狙えるという利点もあります。
反対にぬるいお湯の場合は、緩やかに緊張を下げるという方法なので、身体への負担は小さくなります。
しかし、すこし長めの入浴をしないと切り替わりが起きないため、時間という点でデメリットがあります。
これら特徴をよく把握すれば、その日の体調によってどちらの入浴法がより適しているかを判断することができるかと思います(^^)
ぜひお試しください(^^)/
では今回は、熱いお湯ではなく、ぬるいお湯につかる入浴法についてお話ししたいと思います。
まず誤解をされやすい部分が、身体が温まる=高いお湯の温度につかる ではないという点です。
高い温度のお湯につかる場合は、すでに高ぶっている頭の緊張をいっそのこと高めきってしまうことでその反動で頭を緩める。そして身体は適度に疲れさせた結果、リラックスした副交感神経優位の状態で速やかに眠りに入れるようにするという内容でした。
この時身体が隅々まで温まりリラックスをするわけですが、これは温度によってではなく、先ほどの自律神経の切り替わりによる「全身の循環が回復した結果としての、身体の温度の上昇」ということになります。
※交感神経優位の状態というのは、身体の末端の血管を閉じて太い血管のみに流す状態であり、この状態では手足などの末端の温度は下がります。逆に副交感神経優位の状態というのは、回復の神経といわれるように、内臓を含めた身体の隅々まで血液をめぐらせる状態であり、この状態では全身の温度は一定に上昇することになります。
したがってぬるいお湯でも、自律神経の切り替わりが起きれば、身体が十分に温まることができるということになります。
(半身浴や足湯なども同じ理由で、全部が水に浸かっていなくても、副交感神経への切り替わりが起きれば充分に全身を温めることができます。)
以上のように、熱いお湯もぬるいお湯も副交感神経優位への切り替わりを狙っているという点では変わりはないのですが、違いはその時間と体への負担にあります。
熱いお湯の場合は、なかば強引に緊張を上げ下げするという方法なので身体への負担が大きくなりやすいのです。(特に心臓など)
しかし比較的短い時間で自律神経の切り替わりを狙えるという利点もあります。
反対にぬるいお湯の場合は、緩やかに緊張を下げるという方法なので、身体への負担は小さくなります。
しかし、すこし長めの入浴をしないと切り替わりが起きないため、時間という点でデメリットがあります。
これら特徴をよく把握すれば、その日の体調によってどちらの入浴法がより適しているかを判断することができるかと思います(^^)
ぜひお試しください(^^)/
2016.12.28
健康お得情報① 入浴法その1
先日、テレビで健康に関する番組をやっていたので、今回は健康をテーマにした内容を載せたいと思います!
そのテレビ番組でも、正しい入浴法というテーマがあったので、改めて入浴の仕方と本当の意味をお伝えしたいと思います。
まず昔から、熱いお湯につかると健康によく、疲れがとれるという風習があり、無条件で毎日熱いお湯につかるという方がいます。
決して間違いというわけではないのですが、決して熱いお湯が『疲れがとれる』わけではありません。
むしろ身体を適度に疲れさせ、その心地よい疲労感から睡眠に入りやすくするという意味があります。
現代では、パソコンのような頭脳労働が増え、身体を動かす機会が少なくなっています。そのため脳の疲労ばかりが蓄積しやすい環境にあります。脳の疲労は交感神経の働きを強くし、副交感神経の働きを抑制します。
そうすると、夜寝る時も脳が興奮状態のままでなかなか眠りにつけないという状態になりやすくなります。
そのために、熱めのお湯に入ることで、身体の方を適度に疲れさせる狙いと、興奮した脳をへたにリラックスさせて落ち着かせようとするのではなく、逆にマックスまで高めることでその反動を利用して興奮を下げようという狙いがあるわけです。
※注意点としては、風邪をひいているときなど体力がない時は、熱いお湯が風邪を治そうとする自己治癒力までを奪ってしまう恐れがあるため、熱すぎるお湯や長時間の入浴は大変危険です。(体力の少ないお年寄りや重度の病を患っている方が病院から入浴を控えるように言われるのはそのためです。)
以上のような理由で、身体を使わなくて脳が疲れやすい現代人にとってはちょっと熱めのお湯に入るということはとてもいいと思います。
ただ、反対に、熱めのお湯でなくぬるいお湯につかった方がいい場合が実はあるのです!
それはまた次回載せたいと思います(^^)/
そのテレビ番組でも、正しい入浴法というテーマがあったので、改めて入浴の仕方と本当の意味をお伝えしたいと思います。
まず昔から、熱いお湯につかると健康によく、疲れがとれるという風習があり、無条件で毎日熱いお湯につかるという方がいます。
決して間違いというわけではないのですが、決して熱いお湯が『疲れがとれる』わけではありません。
むしろ身体を適度に疲れさせ、その心地よい疲労感から睡眠に入りやすくするという意味があります。
現代では、パソコンのような頭脳労働が増え、身体を動かす機会が少なくなっています。そのため脳の疲労ばかりが蓄積しやすい環境にあります。脳の疲労は交感神経の働きを強くし、副交感神経の働きを抑制します。
そうすると、夜寝る時も脳が興奮状態のままでなかなか眠りにつけないという状態になりやすくなります。
そのために、熱めのお湯に入ることで、身体の方を適度に疲れさせる狙いと、興奮した脳をへたにリラックスさせて落ち着かせようとするのではなく、逆にマックスまで高めることでその反動を利用して興奮を下げようという狙いがあるわけです。
※注意点としては、風邪をひいているときなど体力がない時は、熱いお湯が風邪を治そうとする自己治癒力までを奪ってしまう恐れがあるため、熱すぎるお湯や長時間の入浴は大変危険です。(体力の少ないお年寄りや重度の病を患っている方が病院から入浴を控えるように言われるのはそのためです。)
以上のような理由で、身体を使わなくて脳が疲れやすい現代人にとってはちょっと熱めのお湯に入るということはとてもいいと思います。
ただ、反対に、熱めのお湯でなくぬるいお湯につかった方がいい場合が実はあるのです!
それはまた次回載せたいと思います(^^)/
2016.12.13
『体』お役立ち情報⑥ 踵(かかと)の重要性
今回は、踵(かかと)のお話です(^^)
前置きになりますが、私たちが体の歪みを整えようとするとき、「その歪みはどこからきたのか」と考えることはとても重要で、私たちはいわばその歪みの「本当の原因」を探し出すことで身体の歪みを根本から改善していきます。
これは、例えば上肢(肩・腕)が強く歪んでいるとして、ではその上肢を施術すればその上肢の歪みは消えるのかということを考えると解りやすいのですが、もちろん消える場合もありますが、実際には他に原因があることの方が多いのです。仮にそれが足にあった場合は、足の施術をしなければ上肢の歪みの改善には至らないことになります。
もちろん原因は足に限らず、頭蓋骨にあったり内蔵にあったりと、他にもさまざまな部位・組織にあるものなので、初見でそれらを的確に見つけ出すのはとても難しい作業になります。
その中で、身体のどんな歪み・症状に対しても一定の効果がある部位として、足部、特に『踵(かかと)』が挙げられます。
踵は足の指などを含め足部として、人体の中で唯一地面と接する部位であることがその大きな理由となります。特に踵は歩行時に『最初に地面に着く場所』であるということが重要なポイントとなります。
踵はそれが歪みなくきれいに水平に地面に着ければ、その力の流れが踵→小趾→母趾ときれいに伝達され、きちんと親指で地面を蹴りだせるようになっています。この時には足部を含めた下肢には余計な歪みの力は生じません。
しかし踵に何らかの不具合が生じると、それは地面に斜めにつくような形になり、先ほどのきれいな力の伝達は起きず、不安定な身体の動きを生じさせるようになります。そしてそれは足部を含めた下肢に歪みの力を発生させます。
それだけでなく、身体はその不安定さを補うために下肢以外の身体のあらゆる部位に緊張と歪みの力を発生させます。
そういった経緯で歪んだ身体は、仮に上肢に歪みが生じているとしても、踵を施術するのが一番に優先されるということになります。
このようにまずは正しく地面という外界に接することができること。これができるようになれば、身体のあらゆる緊張・歪みがそれに合わせて一段階改善されることになります。
その歪みがどこからきたのか解らないといった場合に、まずは踵の矯正から始めるということが、身体を良くするための確実な方法論の一つとなります。そして一段階緊張がほどけた身体になってようやく本当の原因が表面に出てきたりするのです。
前置きになりますが、私たちが体の歪みを整えようとするとき、「その歪みはどこからきたのか」と考えることはとても重要で、私たちはいわばその歪みの「本当の原因」を探し出すことで身体の歪みを根本から改善していきます。
これは、例えば上肢(肩・腕)が強く歪んでいるとして、ではその上肢を施術すればその上肢の歪みは消えるのかということを考えると解りやすいのですが、もちろん消える場合もありますが、実際には他に原因があることの方が多いのです。仮にそれが足にあった場合は、足の施術をしなければ上肢の歪みの改善には至らないことになります。
もちろん原因は足に限らず、頭蓋骨にあったり内蔵にあったりと、他にもさまざまな部位・組織にあるものなので、初見でそれらを的確に見つけ出すのはとても難しい作業になります。
その中で、身体のどんな歪み・症状に対しても一定の効果がある部位として、足部、特に『踵(かかと)』が挙げられます。
踵は足の指などを含め足部として、人体の中で唯一地面と接する部位であることがその大きな理由となります。特に踵は歩行時に『最初に地面に着く場所』であるということが重要なポイントとなります。
踵はそれが歪みなくきれいに水平に地面に着ければ、その力の流れが踵→小趾→母趾ときれいに伝達され、きちんと親指で地面を蹴りだせるようになっています。この時には足部を含めた下肢には余計な歪みの力は生じません。
しかし踵に何らかの不具合が生じると、それは地面に斜めにつくような形になり、先ほどのきれいな力の伝達は起きず、不安定な身体の動きを生じさせるようになります。そしてそれは足部を含めた下肢に歪みの力を発生させます。
それだけでなく、身体はその不安定さを補うために下肢以外の身体のあらゆる部位に緊張と歪みの力を発生させます。
そういった経緯で歪んだ身体は、仮に上肢に歪みが生じているとしても、踵を施術するのが一番に優先されるということになります。
このようにまずは正しく地面という外界に接することができること。これができるようになれば、身体のあらゆる緊張・歪みがそれに合わせて一段階改善されることになります。
その歪みがどこからきたのか解らないといった場合に、まずは踵の矯正から始めるということが、身体を良くするための確実な方法論の一つとなります。そして一段階緊張がほどけた身体になってようやく本当の原因が表面に出てきたりするのです。
2016.11.26
『体』お役立ち情報⑤ 上半身の『運動連鎖』について
本日は、前回お話しした運動連鎖の続きで、上半身の『運動連鎖』についてお話ししたいと思います。
よく起こりやすい運動連鎖として、下半身に関しては、大腿骨内旋 → 骨盤前傾 まではお伝えしたと思います。
今回は、それより上位の部分についてはどういった連鎖(歪み)が起きやすいかということをお話ししたいと思います(^^)
骨盤が前傾(股関節が屈曲)すると、骨盤より上位の部分は前かがみの姿勢になりやすくなります。しかしそのままだと身体は前につんのめった姿勢になり、歩くときなど日常生活で支障をきたしてしまいます。これは、まっすぐ前を向きづらい姿勢、ご高齢の方の腰・背中が曲がった姿勢をイメージすると解りやすいと思います。
そこで身体は、日常でなるべく支障の出ない真っすぐな姿勢を作るために、腰を反らす(腰椎過前湾)動きを起こします。(重力方向に平行に真っすぐ立つ方が身体への負担が少ない。前かがみの姿勢など、重力方向の力がかかる面積が増えるほど身体への負担は大きくなる。)
しかし今度は「過剰に反らす」という余分な仕事が増えた腰椎に負担が大きくかかってしまいます。そこで次に胸椎が過剰に屈曲(胸椎過後湾)することで腰椎の負担を分散させます。(腰椎の前湾カーブと胸椎の後湾カーブの程度を同等とすることで負担を分散しやすくできる。) ※図を参照
よく起こりやすい運動連鎖として、下半身に関しては、大腿骨内旋 → 骨盤前傾 まではお伝えしたと思います。
今回は、それより上位の部分についてはどういった連鎖(歪み)が起きやすいかということをお話ししたいと思います(^^)
骨盤が前傾(股関節が屈曲)すると、骨盤より上位の部分は前かがみの姿勢になりやすくなります。しかしそのままだと身体は前につんのめった姿勢になり、歩くときなど日常生活で支障をきたしてしまいます。これは、まっすぐ前を向きづらい姿勢、ご高齢の方の腰・背中が曲がった姿勢をイメージすると解りやすいと思います。
そこで身体は、日常でなるべく支障の出ない真っすぐな姿勢を作るために、腰を反らす(腰椎過前湾)動きを起こします。(重力方向に平行に真っすぐ立つ方が身体への負担が少ない。前かがみの姿勢など、重力方向の力がかかる面積が増えるほど身体への負担は大きくなる。)
しかし今度は「過剰に反らす」という余分な仕事が増えた腰椎に負担が大きくかかってしまいます。そこで次に胸椎が過剰に屈曲(胸椎過後湾)することで腰椎の負担を分散させます。(腰椎の前湾カーブと胸椎の後湾カーブの程度を同等とすることで負担を分散しやすくできる。) ※図を参照
以上のように身体は、関節でもどこでもどこかが歪んだり変位が起きると、連鎖的に他の部位の動きや形を変位させ、なるべく身体にとって負担の少ない姿勢を作り出します。これは主に小脳の働きによるものが大きく、無意識で起こる自動的な調整機能となります。
(ご高齢の方の腰が曲がった姿勢など、激しく変位した姿勢はその自動調整が効かなくなってしまっている身体ともいえる。)
しかし、これは言い方を変えると、『歪んでいるなりの一番楽な姿勢』ということであり、目指すべき『理想的ないい姿勢』ではありません。
目指すべき『理想的ないい姿勢』とは、世間の常識である、背筋が伸びて顔が前に出ていないまっすぐな姿勢という見かけ上なものは変わりませんが、それだけではなく、そこに『身体への負担が最小限の姿勢』という条件がついたものとなります。
今回例としている運動連鎖のパターンも、身体が自動的に負担を少なくするように補正をしてくれてはいますが、身体への負担は「最小限」ではないということですね。
ここは、世間的な誤解が多いところなのですが、いい姿勢と作ろうと無理に背筋を伸ばしたりアゴを引いたりすることは、新たな緊張・歪みを身体に強いていると考えることができ、先ほどの『身体への負担が最小限の姿勢』という条件から遠ざかる要因となっていまうことが多いのです。
もちろん身体を良くしよう、いい姿勢を意識しようとする心がけは大切です。しかし歪みなど色々な事情がある極めて複雑な身体を、脳が精密にコントロールした結果としての今の姿勢である以上、理想的な姿勢とは本人の意識だけで作れるような類のものではない場合が多いのです。
このように本人の力だけでは達成が難しい「理想的な姿勢」を運動連鎖などを考慮し作り上げてくことが、整体師の重要な役割の一つとなります。
(ご高齢の方の腰が曲がった姿勢など、激しく変位した姿勢はその自動調整が効かなくなってしまっている身体ともいえる。)
しかし、これは言い方を変えると、『歪んでいるなりの一番楽な姿勢』ということであり、目指すべき『理想的ないい姿勢』ではありません。
目指すべき『理想的ないい姿勢』とは、世間の常識である、背筋が伸びて顔が前に出ていないまっすぐな姿勢という見かけ上なものは変わりませんが、それだけではなく、そこに『身体への負担が最小限の姿勢』という条件がついたものとなります。
今回例としている運動連鎖のパターンも、身体が自動的に負担を少なくするように補正をしてくれてはいますが、身体への負担は「最小限」ではないということですね。
ここは、世間的な誤解が多いところなのですが、いい姿勢と作ろうと無理に背筋を伸ばしたりアゴを引いたりすることは、新たな緊張・歪みを身体に強いていると考えることができ、先ほどの『身体への負担が最小限の姿勢』という条件から遠ざかる要因となっていまうことが多いのです。
もちろん身体を良くしよう、いい姿勢を意識しようとする心がけは大切です。しかし歪みなど色々な事情がある極めて複雑な身体を、脳が精密にコントロールした結果としての今の姿勢である以上、理想的な姿勢とは本人の意識だけで作れるような類のものではない場合が多いのです。
このように本人の力だけでは達成が難しい「理想的な姿勢」を運動連鎖などを考慮し作り上げてくことが、整体師の重要な役割の一つとなります。
2016.11.8
『体』お役立ち情報④ 『運動連鎖』について
本日は、体のしくみを理解するために重要な、「運動連鎖」についてお話したいと思います。
「運動連鎖」とは、身体の中のある部分で起こった動きが、身体の他の部位に影響が及ぶ様を意味します。
身体は足の先から頭の先まで繋がっていて一つの身体であるので、ある部分の動きが、身体の全体に波及することは当然といえば当然ですが、この連鎖には「人の身体はこうなりやすい」という「パターン」が存在します。
もちろん、人の身体は千差万別であり、同じ容姿や同じ性格な人など存在しないのですが、人の身体を「構造体」として考えるならば、骨や内臓の位置や数、生理機能などに大差はないはずですので、人間だれしも同じ身体と考えることができます。
つまり、「重力がある地球上で、二本の脚で立って歩行する生き物」という条件は皆同じということなのですね。
そのように考えると、「身体の歪み方」にもある種のパターンが存在しても不思議ではないことが解るかと思います。
「運動連鎖」とは、身体の中のある部分で起こった動きが、身体の他の部位に影響が及ぶ様を意味します。
身体は足の先から頭の先まで繋がっていて一つの身体であるので、ある部分の動きが、身体の全体に波及することは当然といえば当然ですが、この連鎖には「人の身体はこうなりやすい」という「パターン」が存在します。
もちろん、人の身体は千差万別であり、同じ容姿や同じ性格な人など存在しないのですが、人の身体を「構造体」として考えるならば、骨や内臓の位置や数、生理機能などに大差はないはずですので、人間だれしも同じ身体と考えることができます。
つまり、「重力がある地球上で、二本の脚で立って歩行する生き物」という条件は皆同じということなのですね。
そのように考えると、「身体の歪み方」にもある種のパターンが存在しても不思議ではないことが解るかと思います。
では一つ「パターン」の具体例を挙げますと、例えば下肢から骨盤までを考えると、多くの方が「大腿骨の内旋」と「骨盤の前傾(股関節の屈曲)」という連鎖が生じています。
図の左は理想的な状態で、図の右が大腿骨内旋と骨盤前傾の連鎖が生じた図となります。
図で見ると明らかですが、骨盤が前傾するということは、いわゆる下っ腹が出る(腹部臓器の下垂)という状態であり、また大腿骨の内旋とは、直接的にO脚などの脚の歪みや骨盤の歪みに関係するものとなります。
この連鎖は身体の上からも下からも起こり得るのですが、下からの連鎖である場合は「大腿骨内旋 → 骨盤前傾」となり、上からの連鎖であれば、「骨盤前傾 → 大腿骨内旋」ということになります。
この連鎖が生じやすいという理由ももちろん存在しますが、細かい内容となるため、また後日コラムにて掲載したいと思います。
以上のように、当施術院にも顔や骨盤、脚の歪みの矯正を希望される方が多くいらっしゃいますが、上図のような運動連鎖(ほんの一例ですが)を考慮し、その連鎖の起点から解除するように、計画的に歪みを正しているのです。
図の左は理想的な状態で、図の右が大腿骨内旋と骨盤前傾の連鎖が生じた図となります。
図で見ると明らかですが、骨盤が前傾するということは、いわゆる下っ腹が出る(腹部臓器の下垂)という状態であり、また大腿骨の内旋とは、直接的にO脚などの脚の歪みや骨盤の歪みに関係するものとなります。
この連鎖は身体の上からも下からも起こり得るのですが、下からの連鎖である場合は「大腿骨内旋 → 骨盤前傾」となり、上からの連鎖であれば、「骨盤前傾 → 大腿骨内旋」ということになります。
この連鎖が生じやすいという理由ももちろん存在しますが、細かい内容となるため、また後日コラムにて掲載したいと思います。
以上のように、当施術院にも顔や骨盤、脚の歪みの矯正を希望される方が多くいらっしゃいますが、上図のような運動連鎖(ほんの一例ですが)を考慮し、その連鎖の起点から解除するように、計画的に歪みを正しているのです。
2016.10.29
『体』お役立ち情報③ 『押圧・指圧・揉む』について
今回は、整体の具体的な方法論の中でももっとも一般的な『押圧・指圧・揉む』(←すべて同じような意味です。)についてお話したいと思います。
前回お話したように、体は筋肉・内蔵に関わらず何か不具合や緊張が起きると、反射的に縮む性質があります。(お腹が痛いときに全傾姿勢をとるように。)
整体では、基本的にはそういった縮んだ部位を「悪いところ」と考え、そこを狙って施術を行います。
そしてその縮んだ部位がゆるんで本来の形に戻ればよしと考えるのです。(ものすごく単純に言うとですが!)
『押圧・指圧・揉む』とは、押すことにより、縮んだ部位がさらに縮むわけですが、人の体には縮んだ部位をさらに縮めて、ある限界まで高めると逆に緩むという性質があるのです。
これは縮み(緊張)が限界を超えてしまうと組織が破壊されてしまうため、そうならないように限界点で緩むという反転が起きるような仕組みになっているのです。(自分自身でその反転を得ることは難しく、外部の力を借りる必要がある。)
※この「反転」という現象は、例えば風邪をひいた時に、熱を下げたいといった場合に、熱いお風呂につかってさらに熱を上げて、限界点で反転させ、熱を下げさせるという方法をイメージするとわかりやすいと思います。
以上のような仕組みを利用して、『押圧・指圧・揉む』で人の体に効果を与えているのです。
ちなみに、ストレッチという方法は、反転という仕組み以上に単純で、縮んだ部位をその反対方向へ引き伸ばすことで元の形に戻そうというやり方となります。
前回お話したように、体は筋肉・内蔵に関わらず何か不具合や緊張が起きると、反射的に縮む性質があります。(お腹が痛いときに全傾姿勢をとるように。)
整体では、基本的にはそういった縮んだ部位を「悪いところ」と考え、そこを狙って施術を行います。
そしてその縮んだ部位がゆるんで本来の形に戻ればよしと考えるのです。(ものすごく単純に言うとですが!)
『押圧・指圧・揉む』とは、押すことにより、縮んだ部位がさらに縮むわけですが、人の体には縮んだ部位をさらに縮めて、ある限界まで高めると逆に緩むという性質があるのです。
これは縮み(緊張)が限界を超えてしまうと組織が破壊されてしまうため、そうならないように限界点で緩むという反転が起きるような仕組みになっているのです。(自分自身でその反転を得ることは難しく、外部の力を借りる必要がある。)
※この「反転」という現象は、例えば風邪をひいた時に、熱を下げたいといった場合に、熱いお風呂につかってさらに熱を上げて、限界点で反転させ、熱を下げさせるという方法をイメージするとわかりやすいと思います。
以上のような仕組みを利用して、『押圧・指圧・揉む』で人の体に効果を与えているのです。
ちなみに、ストレッチという方法は、反転という仕組み以上に単純で、縮んだ部位をその反対方向へ引き伸ばすことで元の形に戻そうというやり方となります。
2016.10.17
『体』お役立ち情報② 『整体』とはどのようなことをするのか?
今回は、「整体とはどのようなことをするのか?」についてお話したいと思います(^^)
一般の方にとって、整体=骨をバキバキ というイメージを強く持たれている方も多いかもしれませんが、実際には、それは「整体」という大きな括りの中の一つの方法でしかなく、必ず骨をバキバキさせなければ、身体が良くならないということではありません。
あのバキバキッというやり方は(カイロプラクティックといいます。)、『骨と骨をつなぐ関節面に瞬間的な圧力を加え、固く動かなくなってしまった関節に動きをつける』という意味があります。
しかし、骨と骨をつなぐ関節面が動かない原因が、その付近にある筋肉の緊張(短縮)という見方をすれば、その筋肉に対し『ゆるめる』という施術をすれば、実際にはその関節面は動きを取り戻すことになります。
また、関節の動き以外にも、例えば見た目として解りやすい姿勢の崩れ(左右差などの歪み)もいわば、筋肉の緊張のバランスの乱れと置き換えることができます。
それは、単純にいうと『悪い所は筋肉が縮む』という人間の性質に基づくもので、人間は身体の中で不具合や障害が起きるとその付近の筋肉がその場所を守ろうとして硬く縮んで緊張するようにできています。
(例えば、お腹が痛いときに誰しも、背筋を伸ばした姿勢はとらず、背中を丸めて縮こまります。これはお腹で生じた不具合をお腹の筋肉を縮めて緊張させて守ろうとしている姿です。)
つまり、悪い所(縮んでいる所)をゆるめていけば(厳密にはやみくもにゆるめても効果が出づらく、バランスを整えるように計画的にゆるめる)、姿勢も自在に変えられるといえるのです(^^)
以上のように、「骨に着目して施術する」「筋肉に着目して施術する」といった解りやすいものから、「呼吸に着目して施術する」「内臓に着目して施術する」などなど実は整体にも数えきれないほどの療法が存在します。
・・・・・とても複雑に書いてしまいましたが、まとめると、
身体の色々な組織に対し、どの組織に着目して施術を行うかで療法の名前ややり方が変わるということになるので、(もちろん複数の組織を扱うこともあります)一概に『整体とは○○するところ』といえないのですが、目的は、整体という言葉の通り『体を整える』ためであるということに変わりはありません(^^)/
一般の方にとって、整体=骨をバキバキ というイメージを強く持たれている方も多いかもしれませんが、実際には、それは「整体」という大きな括りの中の一つの方法でしかなく、必ず骨をバキバキさせなければ、身体が良くならないということではありません。
あのバキバキッというやり方は(カイロプラクティックといいます。)、『骨と骨をつなぐ関節面に瞬間的な圧力を加え、固く動かなくなってしまった関節に動きをつける』という意味があります。
しかし、骨と骨をつなぐ関節面が動かない原因が、その付近にある筋肉の緊張(短縮)という見方をすれば、その筋肉に対し『ゆるめる』という施術をすれば、実際にはその関節面は動きを取り戻すことになります。
また、関節の動き以外にも、例えば見た目として解りやすい姿勢の崩れ(左右差などの歪み)もいわば、筋肉の緊張のバランスの乱れと置き換えることができます。
それは、単純にいうと『悪い所は筋肉が縮む』という人間の性質に基づくもので、人間は身体の中で不具合や障害が起きるとその付近の筋肉がその場所を守ろうとして硬く縮んで緊張するようにできています。
(例えば、お腹が痛いときに誰しも、背筋を伸ばした姿勢はとらず、背中を丸めて縮こまります。これはお腹で生じた不具合をお腹の筋肉を縮めて緊張させて守ろうとしている姿です。)
つまり、悪い所(縮んでいる所)をゆるめていけば(厳密にはやみくもにゆるめても効果が出づらく、バランスを整えるように計画的にゆるめる)、姿勢も自在に変えられるといえるのです(^^)
以上のように、「骨に着目して施術する」「筋肉に着目して施術する」といった解りやすいものから、「呼吸に着目して施術する」「内臓に着目して施術する」などなど実は整体にも数えきれないほどの療法が存在します。
・・・・・とても複雑に書いてしまいましたが、まとめると、
身体の色々な組織に対し、どの組織に着目して施術を行うかで療法の名前ややり方が変わるということになるので、(もちろん複数の組織を扱うこともあります)一概に『整体とは○○するところ』といえないのですが、目的は、整体という言葉の通り『体を整える』ためであるということに変わりはありません(^^)/
2016.10.5
『体』お役立ち情報① 『整体』とは何なのか?
今後、定期的に『体』のことに関して、雑誌やテレビなどでは得ることのできない、臨床経験に基づいた生の情報を載せていきたいと思います!!
少しでも、皆さまの『美容』・『健康』にお役に立てればと思っていますので、興味のある方はぜひお読みください!!
では、手始めに、『体』お役立ち情報①として、
そもそも『整体』とは何なのか??
ここからお話していきます。
整体とは文字通り、「体を整える」という意味ですが、一般の方にとっては手術などをせず手技でそんなことができるのかと思う人も多いはずです。
答えはもちろん「できる」なのですが、私たちにとってはむしろ、メスで切られて歪んだわけではないのに、安易に手術などをしてしまっていいのか!?と疑問に思う場合も少なくありません。
(ヘルニアの手術が良い例ですね)
身体の歪みとは、毎日の生活のなかで生じた無意識な身体の誤った使い方の積み重ねです。
したがって、だれしも幼いころは皆ある程度一様な形をしているはずです。それが小学・中学、高校と大きくなるにつれ、それぞれの誤った使い方が蓄積し、その人独自の形(姿勢)が形成されます。
つまり『整体』という言葉には、本来の身体の使い方、あり様を年齢をさかのぼるように正していけば、その人本来が持つ正しい形に戻るはずという意味があります。
そしてそれは世間一般の方が求める、左右差など歪みがなく綺麗な姿勢、若々しい見た目などと一致するものとなります。
あの人はいつまでも、少年・少女のようだと言われる人は、身体の歪み自体も少ない人なのだと思います(^^)
少しでも、皆さまの『美容』・『健康』にお役に立てればと思っていますので、興味のある方はぜひお読みください!!
では、手始めに、『体』お役立ち情報①として、
そもそも『整体』とは何なのか??
ここからお話していきます。
整体とは文字通り、「体を整える」という意味ですが、一般の方にとっては手術などをせず手技でそんなことができるのかと思う人も多いはずです。
答えはもちろん「できる」なのですが、私たちにとってはむしろ、メスで切られて歪んだわけではないのに、安易に手術などをしてしまっていいのか!?と疑問に思う場合も少なくありません。
(ヘルニアの手術が良い例ですね)
身体の歪みとは、毎日の生活のなかで生じた無意識な身体の誤った使い方の積み重ねです。
したがって、だれしも幼いころは皆ある程度一様な形をしているはずです。それが小学・中学、高校と大きくなるにつれ、それぞれの誤った使い方が蓄積し、その人独自の形(姿勢)が形成されます。
つまり『整体』という言葉には、本来の身体の使い方、あり様を年齢をさかのぼるように正していけば、その人本来が持つ正しい形に戻るはずという意味があります。
そしてそれは世間一般の方が求める、左右差など歪みがなく綺麗な姿勢、若々しい見た目などと一致するものとなります。
あの人はいつまでも、少年・少女のようだと言われる人は、身体の歪み自体も少ない人なのだと思います(^^)